速記ってな〜に?
日本で最も有名な国語辞典には、「速記」とは、
- 文字を速く書くこと。
- 特別な文字を使って、速く書くこと。
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と説明されています。
実は日本では、今から140年ほど前に、本格的な「速記文字」というものがつくられ、
その後、いろいろな方式が発表されました。そのため、「速記」というものが、非常に特別な扱いを受けてきました。
ですが、「文字を速く書くことが速記」という意味で申しますと、実は、
のです。
どういうことかは、次をご覧ください。
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あなたも速記を使っている!(「速メモわざ」と「スピードメモ法」)
「文字を速く書くことが速記」ということでしたが、
次のような文字を、あなたも書いたことがあると思います。
それぞれ、「〒」は「郵便番号」、「NHK」は「日本放送協会」の意味で使っているのではないでしょうか。
このように、
ですので、「なるほど。私も速記を使っていたのか!」と理解していただければと思います。
今ご紹介したもの以外にも、次のようなものがあるのではないでしょうか。(「速メモわざ」と呼んでいます)
なお、上で挙げた「速メモわざ」よりも速くメモを取りたいという方には、
をお勧めしています。
ご興味のある方は、ダイジェスト版の内容ですが、「スピードメモ法のお勧め」のページをご覧いただければ、今日から役立つものと思います。
そして、「もっと速く書けるようになりたい」と思われるかもしれません。
実は、短期間の学習で速記できるようになる「中根式速記(文字)」というものがあります。
もしよろしければ、続けてご覧ください。
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朝ドラ「あんぱん」にも登場! 中根式速記(文字)とは
*NHK連続テレビ小説「あんぱん」に、中根式速記(文字)が登場しました。
速記文字が登場したときの解説は、「特設! あんぱん速記解説」ページをご覧ください。
「速記文字」というのは、「特殊で何か難しそうな文字」と思われるかもしれませんが、
実は、
ひらかなは、漢字をくずして書いた「速記文字」
カタカナは、漢字の一部を使って書いた「速記文字」
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であるのです。
どういうことかというと、例えば、
は、それぞれ、
ですので、「漢字が分からないときや、急いで書きたいとき」に、
あなたも「速記文字」を使ってうまく表現しているというわけです。
つまり、
ということが、ある程度ご理解いただけたかと思います。
そこで、「50音をもっと簡単な線で書き表して、すごく速く書けるようにできないか」という研究が、
今から140年ほど前から始められました。
例えば、漢数字では「一」、カタカナは「ノ」、ひらかなは「く」と「し」と「つ」と「へ」が最も速く書けますが、
その理由は、いずれも1本の線で表現できているわけです。
それからいろいろ改良されたあと、
といって、つくられたのが中根式速記(文字)です。
この表を見て、「こんなものが自分にできるのか」や「何だか簡単そうだ」など、いろいろな感想をお持ちになったと思います。
実は、かな文字のように全部丸暗記ではなく、
といった具合に、できるだけ覚えなくてもいいようになっています。
少しだけご紹介しますと、
といった具合になります。
つまり、
5文字を10分で理解すれば、90分で!
5文字を20分で理解すれば、45分で!
1日1文字ずつでも、45日で!
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で学習することができると思います。
「どんなものかな」と少しでも思われましたら、ダイジェスト版の内容ですが、
「中根式速記のご紹介」のページをご覧ください。
なお、100年を超える中根式速記にご興味を持たれた方は、以下もご覧ください。
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中根式速記協会は、高校生の全国競技会を主催(本年は95回目)
当協会は、95年目になる高校生の全国競技会を中心に、速記の普及に努めてきました。
参加選手が最も多かったときは、500名を超えていました。
(全国の約4000校の高校のうちの約1割の高校に速記部があり、速記の授業を行っている学校もありました。)
過去の大会の優勝校などは、
「全国高校速記競技大会」のページをご覧ください。
〔全国競技会での集合写真を、少しだけご紹介〕
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第1回全国中等学校中根式速記競技大会
〔昭和6年(1931年)〕
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第21回全国高等学校中根式速記競技大会
〔昭和26年(1951年)、東京大学にて〕
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第1回全国高等学校選抜速記競技大会
〔昭和44年(1969年)〕
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